日本に訃報のニュースが入ったのは2018年2月5日早朝。元フジテレビアナウンサーでタレントの有賀さつきさんが52歳の若さで1月30日、乳がんとみられる病気のため東京都港区の山王病院で急死されました。父親の洋さんにも知らせていなかったという徹底ぶりは、2004年に放映された天海祐希主演「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏」よりも壮絶だなと感じました。
スポンサーリンク
有賀さつきさんは乳がんだったか
有賀さつきさんの古巣フジテレビの系列のサンケイスポーツが次の様に報じていました。
病名は本人の強い希望で家族にも伏せ、非公表だった。洋さんは「亡くなる3日前にさつきを見舞ったとき、食欲がなくて点滴を受けていたが元気だった。『早く家に帰りたい』といっていた。今も信じられない」と涙をこらえた。通夜は東京・府中市の多磨霊園で先月31日、葬儀・告別式は1日に密葬で営んだ。一人ぼっちになった有賀さんの娘とは5日まで都内の自宅で一緒に過ごした。
死因については乳がんという情報もある。有賀さんは昨年2月にブログで「ずいぶん私も病んでました」と闘病をにおわせていた。激やせぶりとかつら着用は昨年から一部で話題となるも、有賀さんは「ダイエット中」と説明。人に気を使わせない配慮に加え、多くの人に愛された。洋さんは「彼女らしい人生だった」としのんだ。
引用:サンケイスポーツ
「人の口に戸は立てられぬ」ということわざ(意味は世間のうわさ話は防ぎようがないということのたとえ)がありますが、有賀さつきさんは最も近い家族にも病気の事を話していなかったのですね。
2017年に亡くなった女優の野際陽子さんも、病気の事をほとんど誰にも公表せず亡くなる直前までドラマに出演していたのは記憶に新しいですね。
有賀さつきさんを偲ぶインタビューには「天然キャラだった」というコメントが多かったですが、芯はプロ根性そのもの。実の親にも告げていないということは、最愛の一人娘にも告げていなかったのかもしれません。お嬢さんの悲しみを思うと胸が張り裂けそうです。
ウィッグ(かつら)をつけてテレビに出演していることが話題になった事もありましたが、表向きには全く動揺したところを見せず堂々と仕事をこなしていたのはプロ根性であるとともに、シングルマザーとして一人娘を守るための母親の責任も全うするためだったのではと思います。
スポンサーリンク
天海祐希主演のドラマのようだ
2007年に放映された「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏」という天海祐希主演のドラマがありました。
キャッチコピーは「娘に愛を伝えないまま、死ぬわけにはいかないのです。」
「古茂口建築設計」に所属する36歳のやり手の女性一級建築士・平木明日香は、かつて結婚生活に失敗し、一人娘の歩を置いて家を出た過去があった。建築士として仕事をこなし、上司からの信頼も厚く、優秀なスタッフにも恵まれている。そんなある日、会社の健康診断で精密検査を受けた明日香は膵臓癌で余命3か月と宣告をされる。
明日香は残された日々を過去に心ならずも捨ててしまった歩への贖罪に生きようと奮闘するが、そこには元夫の再婚相手・有里がいた。
引用:ウィキペディア
もう10年以上も前のドラマだったのですね。毎回天海祐希の役どころに涙しながら見ていたのを、有賀さつきさんの訃報を聞いていたら思い出しました。
バリバリのキャリアウーマンが仕事の忙しさから病魔に身体を侵されていることに気がついたのは、余命3か月前。最初は有賀さつきさんの様に誰にも告げずに病院に通いながら激務をこなしていました。
結局まわりに知れ渡ることになり、離れて暮らしていた娘とも最後の3か月を過ごす中にも心の葛藤やドラマがあったのです。
このドラマを当時見ていて、どうして近しい人にだけでもすぐに伝えないのだろう?と思っていましたが、当時の天海祐希さんの役どころの年齢になった今なら、わかる気がします。
有賀さつきさんの生き様が潔くて、ファンになってしまいました。
大病を患いながら、最後の最後までキリっと生きる。
なかなかできない事です。
ご冥福をお祈りします。
こんな記事も読まれています
森昌子 専業主婦から歌手復帰 息子達も独立 鬼のような母親だった!
押切もえ インスタやブログで妊娠発表 激やせ報道はつわりのせいだった!