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萩野公介の不調原因はイップス?イチローにも襲いかかった試練! 

2020年の東京オリンピックは国内で行われる記念すべき大会なので、日本人アスリートにとって最高の舞台ですよね。

オリンピックイヤーは無名の選手も一気にパフォーマンスを上げてきますから、誰が代表の座を獲得するのか最後までわかりません。

そんな中、日本水泳界のエース萩野公介(はぎのこうすけ)選手の不調が報じられています。

調べていくと天才的アスリートたちも立ち向かい克服した物のようです。

萩野公介不調の理由はイップス?

イップスって何?

スポーツのコーチとは、その選手に合わせた練習メニューや心のケアを行い、選手が目指している舞台に連れていく陰の立役者です。

萩野公介選手のコーチは、オリンピック水泳競技の平泳ぎで二冠を達成した金メダリストの北島康介(きたじまこうすけ)選手を育てた「金メダル請負人」と呼ばれる平井伯昌(ひらいのりまさ)さんです。

萩野が参加を取りやめていたスペインでの高地合宿から帰国した平井伯昌コーチ(55)は、レースになると教え子が「別人になる」と明かした。練習は質、量とも世界でも群を抜くレベルをこなしているのに、実戦で硬くなり実力を発揮できない。2月中旬に受けた検査では身体面での異常はなかった。原因不明のイップスのような症状による大不振は悪化の一途をたどる。
引用:サンケイスポーツ

オリンピックを控え世界的も注目を集めている萩野公介選手にとっても平井伯昌コーチにとっても、このようなコメントを出さなければいけないというのはとても大きな試練といえます。

ところで聞きなれない「イップス」とは何なのでしょうか。

イップス(英語表記)yips
緊張や不安などの精神的な原因によって、それまでスムーズにできていた動作が思い通りにできなくなる運動障害。スポーツや楽器の演奏など、腕・手首・指先を精密に使う場面で起こることが多い。
引用:デジタル大辞泉

調べてみると有名なスポーツ選手も苦しんでいたようなのです。

イチローの場合

高校2年生から97年まで心理的な影響で思うようなプレーができなくなる運動障害「イップス」だったことを告白したイチローは、「しんどい思いはどっかでしておくべき」などと前向きに振り返った。
引用:SportsWatch

あのイチロー選手も高校の時にイップスになり克服した選手の一人だったのですね!

日本のプロ野球で成績を残した後メジャーリーグに挑戦し、しっかり成績を残しています。

イアン・ソープの場合

競泳男子の元スター選手で、5個の五輪金メダルを獲得したオーストラリアのイアン・ソープ氏(35)は5日、スポーツ団体が金メダルの目標数を掲げることは選手への重圧になると警鐘を鳴らした。・・・()オーストラリア・オリンピック委員会(AOC)のコーツ会長は6日、ソープ氏の考えに同意する声明を発表し、AOCは16年の理事会で平昌冬季五輪や東京五輪の目標設定をしないことを決めていると強調した。
引用:サンスポ

オーストラリアの元水泳選手で
泳げば世界新記録を出していたイアン・ソープさんは
イップスではなかったようですが、うつ病やアルコール依存症を患っていたようです。mail online(英語のサイトに飛びます)

マイケル・フェルプスの場合

アメリカの元競泳選手マイケル・フェルプスさんも泳げば世界新、オリンピックで金メダルを獲る偉大な選手でした。
しかし、イアン・ソープさんと同じくうつ病を患っていたようです。

足にフィンをつけているとはいえ、サメと速さを競うとは怪物と呼ばれた男はやはり人間離れしていますね。

合計28個のメダルを獲得した史上最高の五輪選手で、2016年のリオデジャネイロ五輪を最後に現役を引退した米国の元競泳選手マイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏が、素晴らしい成績を収めた2012年ロンドン五輪終了後に深刻な不安障害やうつ病を患い、自殺まで考えていたことを明らかにした。
引用:AFP

萩原智子ハギトモの場合

美人アスリートで元シドニーオリンピック水泳選手だった「ハギトモ」の愛称で知られた萩原智子選手は過換気症候群でレース後倒れていた時期がありました。

ハギトモも、現役時代、何度も倒れ、何度も救急車で運ばれました。
1か月間入院して、集中治療室へも入っていました。

病名は、「過換気症候群」。
一般的に「過呼吸」と言われるもの。

症状としては、貧血や低血糖で倒れ、そのまま無意識の中で過呼吸になりました。

過呼吸だけだったら、問題はないのですが、途中で無呼吸になってしまったのです。
そこで脳に酸素が回らないと困る・・・ということで、集中治療室へ入っていました。

検査を受ける中で、様々なことが分かってきたのです・・・
過換気症候群の原因は、全て精神的なモノだとばかり思っていました。

もちろん、精神面のストレスも原因のひとつではあります。
しかし体調も、大きく関わっていることも分かったのです。

引用:萩原智子の「いつも笑顔で」オフィシャルブログ

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アスリートの不調はなぜ起こる?

過酷な練習

過酷な練習の合間の笑顔が眩しいです!

泳ぐだけじゃなくて陸上でのトレーニングもあるのですね。

リオオリンピック前の高地トレーニングでガッツリ練習をしている萩野公介選手のコメントがありました。

標高約2300メートルの合宿所に2月下旬からこもり、黙々と泳ぎ込む。12日には、200メートル個人メドレーをレースさながらに泳いだ。酸素が少なく疲労もたまった中では上々の1分59秒台をマークすると、息も絶え絶えになりながら「楽しい」と絶叫。平井伯昌コーチは「2分を切れれば十分」とうなずいた。
引用:日本オリンピック委員会

標高2300mというと山登りをしない私には今ひとつピンときませんが、わかりやすいところで富士山の標高は3776 m。
富士山の酸素濃度は平地の3分の2なのだそうです。

酸素濃度は平地の3分の2
富士山山頂で摂取する酸素の量は平地の3分の2。ゆっくり歩いて酸素消費量を減らすのが大事。
引用:NIKKEI STYLE

富士山の6合目ぐらいで泳いでいるイメージでしょうか。

酸素が薄いと息が苦しくなるのは当然。そこでレースと同じように泳いでいいタイムで泳げるというのは萩野公介選手の身体的能力の賜物なのでしょう。

しかし、スポーツは「心技体」
心が保たれてこそ、過酷な練習をこなすことができて、技が磨かれていくということですよね。

オフも大事

晴天で、雪があって、でも三人ともTシャツ短パンという軽装。
すっごく楽しそうです!

栄養補給も大事!

嬉しそうにうなぎと一緒に写っている萩野公介選手
やっぱり笑顔が一番似合っています!

まとめ

オリンピック前年に襲いかかった、競泳界のスター萩野公介選手の体調問題。

たまたま公表しただけで、実はこれまで公表していない選手は山ほどいたのかもしれません。

そういう意味で、公表に踏み切った萩野公介選手の勇気に拍手を送りたいと思いました。

なぜなら、オリンピックを目指して頑張る未来のアスリートたちに実例を示すことができたからです。

未来のアスリートの中に、身体と心の不調を感じても、トップアスリートでも悩んでいるんだということがわかればずっとずっと気持ちが楽になることは間違いありません。

イチロー選手は高校生の時にイップスを経験し、40代の今も息の長い選手生活を送っています。

きっともう一つ上の世界を目指すための試練が萩野公介選手に与えられたのかもしれません。

静かに応援したいと思います。

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