先日のおしゃれイズムでサプライズゲストで登場したのは世界的デザイナーの佐藤オオキさんでした。ハイブランドをはじめ日本の技術をデザインの力で世の中に発表していく佐藤オオキさんですが、世界的デザイナーは非常にこだわりを持つ人でした。どんなこだわりがあるのかほんの一部ですが調べてみました。
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生活にフラットを生む男
先日出演されていたおしゃれイズムの佐藤オオキさんです。この番組でも白いシャツが何十枚、黒いパンツが何十枚とハンガーに整然とかかっていましたが、これには佐藤オオキさんのポリシーがあるのだそうです。
アナザースカイに出演されていた時点で、手掛けているプロジェクトはおよそ400点。
「目の前に来た球を打つ感じ」
なのだそうです。
しかし、逆に400点手掛けるものがあるとひとつひとつに集中できるのだそうです。ナマジッカ2~3個だけのプロジェクトだと1度に考えてしまうからなんだそうですよ。
そのアイディアはどこから湧いてくるのか・・・
「デザインはアップダウンが敵」
「極力変化を求めない」そうなんです。「生活にフラットを求む男」
佐藤オオキさんは、いつも出張の日数分同じワイシャツ、同じ下着、同じ靴下を持っていくそうです。ミラノでの昼食は同じ店の同じパニーノ。食べ方の姿勢も同じなら当然同じ席で食べています。
常に同じ行動を取ることで・・・
「人間って一生涯のうちで正しい決断ができる日数が決まっている」んじゃないかと思っているそうです。
ですからできればそれをデザインに使いたい・・・だから同じ食事にすれば無駄な決断はしたくて済むのでは?という考えから毎日同じ蕎麦を食べているそうです。これは日本にいる時の事でしょうね。たとえば、幕の内弁当ですとどの順番に食べていこうか・・・という選択があるけれど、蕎麦ならどこからどう箸を入れても蕎麦しか出てこないので理想なのだそうです。
スティーブジョブスも服を選んでいる時間がもったいないから黒いタートルネックとジーンズをはいていたと思います。デキル男は必要な決断のために日常のルーティンには変化を求めないのでしょうか。
佐藤オオキさんが考える究極系は・・・朝起きた時に髪に寝癖がついていると整えるのが非常に面倒なので、髪の毛を永久脱毛して1つだけカツラを用意しておけばこれは楽なのではないか・・・確かにラクですけど・・・さすがにここまで考えられるのは世界的なデザイナーならではなのでしょうね。
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世界的ブランドは何故佐藤オオキさんを起用するのか?
照明のトップブランド、フロスのCEOピエロ・ガンディー二さんは言います。
「博識な詩人というか作品の生み方が特殊なんだ。デザイナーを選ぶときに重視するのは、才能があり、作品のビジョンを持ち、高いレベルの仕事を長期間行える人物かどうかだよ」
またイタリアの家具のトップブランド「ミノッティ」 チーフデザイナー ロドルフォ・ドルドーニさんは
「nendo(佐藤オオキさんの会社)は私に言わせると、デザインはもとよりコンセプト力。年齢の問題ではなく成熟の問題でもない。その個性がおそらく最も興味深いんだよ」
佐藤オオキさんはミラノには200回以上渡航していても観光は全くしたことがないそうですが、道路にある排水溝のデザインやアイスクリームのさりげないデザインが気になるそうですよ。
1年間に考え出す試作やアイディアは1,000以上ですが、そのうち製品となるものは100未満なのだそうです。
除夜の鐘を聞きながらスケッチをしているという佐藤オオキさん。とにかく起きている時はひたすらデザインを考えているそうです。
常にデザインの事を考えているから、点が線になり面になって佐藤オオキさんならではのデザインが生み出されているのでしょうね。
技術を持っている会社の凄さはそのまま見せられても分かりにくいですが、そこにデザインが接着剤のように間に入ることで分かりやすくなる・・・デザインは人とテクノロジーをつなぐ接着剤
と佐藤オオキさんはデザインの役割について語っています。
私たちの生活にデザインは密着しているのですね。
今後もどんなデザインがでてくるのかとても楽しみです!